Number
9 ESCB1883 Epic Record
EPICに来て2作目です。今、プロモーションで、全国を
廻りながら改めて聴いているのですが、しかしこの男、ホン
ト音楽屋としての落ち着きってもんが無いんだよなあ。きっ
と好きな音楽が多すぎるんだ。CDショップに行っても、ひ
ょっとしたら関係ないかもしれないヒップホップやオルタナ
ティブのコーナーまで気になっちゃう。しかしそこでやっぱ
りイイのを見つけて大喜びするんだ。“好きなのはわかった
から、お前はその内の一つをちゃんとやれ!大人なんだか
ら”なんて言われたら悩むだろうなあ。“きっとそのうちそ
うしますから”って答えるしかない。
よく“おもちゃ箱をひっくり返したような”というのがあ
るけど、今度のアルバムは多分それです。全部違うんだけ
ど、やっぱりみんな僕が日々可愛がってるおもちゃ達。僕がイメージする明るいポップスの世
界。世のヒットパレードがこんなのだったらなあって夢見ながら歌ってる。つまり全曲シングル
のような気持かな。どっからでもいいから聴いて下さい。きっと楽しいアルバムです。
さて、このアルバムを作っている間中、頭の中でお世話になり続けた先輩音楽家達を、正直な
斎藤、ざっとあげるとこんな感じ'''''。
BURT BACHARACH/THE BAND/BS&T/TONY BASIL/CHIC/DELANEY&BONNIE/
AL GREEN/BOBBY HEB/MARK JORDAN/MICHEL LEGRAND/CURTIS MAYFIELD/
MICHAEL McDONALD/JIMMY MESSINA/MOUNTAIN/NRBQ/OHIO PLAYERS/
RAY PARKER Jr./ROGER/PAUL SIMON/URIAH HEEP/TOM WAITS/BRIAN WILSON etc.
(ABC順) 音楽ってホントにありがたいです。尊敬する彼らに感謝。
1998年 初夏
新譜『Number 9』 9つの魅力
- 1. 初めての方も御安心。斎藤印、無添加音楽の詰め合わせセット
- 斎藤の代表的音楽スタイルがほとんど入っているので、今までの彼の 作品を知らない
初めての方も大丈夫。安心してお使いになれます。
- 2. ジャケットのマジックに御用心
- 斎藤誠、その素顔をテレビなどで見ることはまだまだまれ。しかしいくらなんでも
『Number 9』のジャケットに写るこの人物とはどうも思えない。“なんでこうなるの”
の謎。
- 3. 奇抜なお友達
- 斎藤誠、様々なアーティストのレコーディングやライブに顔を出しているお陰で、
Oh!と刺激をもらって帰ってくることもしばしば。彼らの魅力をお借りすることにした。
(パフィーのお二人、古内東子さん、スカパラホーンズ、近藤名奈さんetc.)
- 4. 恋する男の胸の内、6タイプ
- 全13曲中、6曲までもが恋の歌。揺れる男心のあれこれを、これまた男の斎藤が様々な
角度から身勝手に検証。全女性にお伺いしたい永遠のクエスチョン。
- 5.
発表オリジナル全100曲中“最も優しい男”登場!
- どんなに悲しい嘘にも「It's Alright」と歌ってしまう、世にもスイートな男。
そしてそのギターの音色は貴女の内臓諸器官に直接作用するでしょう。
- 6. 魅惑の男性コーラス“Makotones”
- ドゥワップの洗礼を受けた無名の3人組。その実体やいかに。
- 7. 開いた口が塞がらないカバー曲
- 前作『Dinner』でこともあろうにマウンテンの「LONG RED」をカバーした斎藤誠、
これといった反響が無かったにも拘らず、本作に於いても今度は何と、
ユーライアヒープの「SWEET LORRAINE」に挑戦。果たして如何なる味付けに。
- 8. 9、15、40、三つの数字の意味は?
- このアルバム、上の三つの数字が大きな意味を持つ。“9”はもちろん9枚目、
では後の二つは?(よく考えたら大した意味は持たないのかもしれない)。
- 9. 製作期間18ヶ月、遂に発表の自信作!
- はじめにスタジオに入ったのが1996年の10月。ゆっくりやってたらこんなにかかった。
今後は気を付けようと肝に命じた自信作。